PCメンテナンス知識4

【原因1】熱暴走

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「熱暴走」とは、パソコン内部の温度上昇により、パソコンが異常動作・異常終了することです。パソコン内部にホコリがたまる、内部の温度を下げるファンが起動しないことなどが原因で熱暴走が起こります。
パソコンで発熱が大きいのが、CPU、ビデオカード、電源、ハードディスクです。
電源などに使用されているアルミ電解コンデンサは温度が10度高くなると寿命は半分になるといわれています。電解コンデンサは壊れると液漏れする場合もあり、液漏れすると他のパーツも故障してしまう可能性がありますのでパソコン内部のクリーニングはこまめにおこなってください。
【原因2】メモリ不足
容量の大きい動画や大量の文書ファイルなどを処理する場合に、パソコンが固まってしまうことがあります。
メモリは机の上に例えることができます。メモリ不足の状態は、大量の書類で覆われた狭い机で作業をしているようなものです。そのような机の上では作業がしづらくなりませんか?メモリ不足のパソコンはそのような状態と同じといえます。
メモリ不足はパソコンの処理速度の低下を招き、フリーズの原因になることがあるのです。
【原因3】ハードディスクの故障
ハードディスクには寿命があります。長年の使用によって物理損傷(不良セクタ)がある場合、パソコンが正常に動かない可能性があります。
ハードディスクの寿命はおよそ3~4年、時間に換算すると1万時間といわれています。
使用していれば必ず寿命がくるパーツとなりますので、メーカー補償期間もハードディスクの寿命を想定して設定されています。
【原因4】アプリケーションやドライバの不具合
アプリケーションやドライバの不具合によってパソコンが固まってしまうこともあります。
マウスやキーボードが操作できる場合の対処法

パソコンのフリーズには2種類の状態があります。
1つは、画面が固まっているだけでマウスやキーボードは操作できる状態です。
もう1つは、画面が動かなくなり、マウスやキーボードの操作もできない状態です。
どちらの状態であるかによって対処法が異なります。
まずは、マウスやキーボードが操作できる場合の対処法を確認しましょう。
【対処法1】動作処理を待つ
ハードディスクへのアクセスランプが頻繁に点滅している場合は、動作処理に時間がかかっている証拠です。フリーズ状態は一時的なものかもしれません。処理が完了するまで少し待ってみましょう。
しばらく待っても状態が変わらない、アクセスランプが点灯してない場合は対処法3を行ってください。
【対処法2】シャットダウンもしくは再起動
マウスやキーボードが操作できる場合は、シャットダウンもしくは再起動をしましょう。突発的なシステムやプログラムのエラーは、再起動で改善されることが多くあります。
スタートボタンからシャットダウンや再起動ができない場合は、タスクマネージャを起動させてください。タスクマネージャは、キーボードの「Ctrlキー」「Altキー」「Delキー」を同時に押すこと起動させることができます。
パソコンを触ってみて熱を持っていた場合は熱暴走が原因かもしれません。すぐに再起動せず、少し時間を置いてから再起動させると良いでしょう。
【対処法3】再インストールやアップデートを試みる
アプリケーション起動中にフリーズした場合は、アプリケーションの不具合が考えられます。頻繁にフリーズする場合は再インストールしてみましょう。
ドライバの不具合によってフリーズすることもあります。ドライバが最新ではないときは、最新のドライバにアップデートしてください。

マウスやキーボードが操作できない場合の対処法
次は、画面だけではなくマウスやキーボードなど、一切の操作ができなくなってしまった場合の対処法です。
【対処法4】強制終了
1~2分ほど様子を見て、状態が改善されない場合は強制終了するしか方法がありません。
時間を置いたらマウスやキーボードだけは動くようになった、という場合は、『マウスやキーボードが操作できる場合』の対処法を試してください。
強制終了は、「電源ボタンを長押し」もしくは「電源コードをコンセントから抜く」どちらかの方法で行うことができます。
ただし、強制終了はパソコンやパソコン内のデータにとってはかなりのダメージとなることがある方法です。できることなら避けた方が良いため、なるべくなら時間を置いて様子を見ましょう。


熱暴走
パソコンに使用されているパーツは基本的に熱を発していて、特にCPUやグラフィックカードは80度近くの温度になる場合があります。その高熱で故障してしまうことを防ぐために一定の温度になると処理能力を抑えてしまうことでフリーズが発生します。
この場合は内部のクリーニングが有効。パソコンを開けて、積もっているホコリを取り除きましょう。ファンの目詰まりも熱がこもる原因です。さらに喫煙者やペットを飼っている場合は、タバコのヤニ汚れ、毛玉が詰まりやすくなっています。
PCケースファンを大風量タイプへ交換、CPUクーラーを冷却効率の高いものに交換するなど冷却方法を改善し、熱暴走を抑えることができる場合もあります。
PCケースが小型になるほど熱がこもりやすく冷却しにくくなります。静音を重視する場合は大型のケースで、上から熱が自然に抜けていく構造のものが適しています。小型のケースでは風量を大きくして熱をケースの外に排気することが重要です。
メモリが原因の場合
速度低下が原因となるメモリが原因のフリーズの場合、それは同時に起動しているアプリケーションが多いか、メモリを大量に使用するアプリケーションであるからです。メモリを節約するようにパソコンを使えば解決される場合もありますが、メモリ消費量の多いアプリケーションを使うのであれば、最終的にはメモリの増設が必要です。
メモリは基本的に多いに越したことはありません。最近では8GBメモリが搭載されているモデルが一般的になってきました。ただネットしかしないという用途でも、昔に比べホームページでも高解像度の画像や動画が使用されるようになり、消費するメモリの量も大きくなってきているため、少なくとも普通に使うには4GBは欲しいところです。一方でネットブックのような2GBの場合、同時起動できるソフトがかなり限られます。
8GBあればメモリ節約はあまり考える必要はなく、16GBあれば3Dゲームをしながら、同時にブラウザで調べ物や音声チャットソフトを使用することもできます。
HDDが原因の場合
HDDはシステム的なものとハードウェア的なものという2つのトラブルが挙げられます。一つ目は保存されているデータが断片化されていくことでデータの読み取りに時間がかかり、その速度低下が原因でフリーズしてしまうもの。またハード的なトラブルは、物理的な損傷のために正常にデータが読み取れなくなってしまっているものです。
データの断片化は、定期的にデフラグと呼ばれる機能を実行することで解消できます。データの保存領域を整理することでスムーズに読み込むことができ、速度を改善させます。
一方で最近SSDはHDDとはデータを扱う仕組みが異なるため、定期的なデフラグの必要性はほとんどないと言われています。効果があるという見解もありますが、基本的にはデフラグを気にする必要はありません。
また、Macの場合には自動でファイルの置き換えが実行されて速度低下を招かないようするための機能が働いているためデフラグはありません。
そしてHDDはハード的なトラブルの場合には基本的に新しいHDDと交換することになります。交換する際には中のデータに気をつけましょう。
ソフトウェアのエラー
アプリケーションは、OSのバージョンや新しく見つかった不具合を解消させるためにサポート期間内であれば定期的にアップデートされていくものです。アプリケーションのアップデートが配布されたら互換情報が確認できたら速やかにアップデートするようにしましょう。
OSのアップデート
OSもソフトウェア同様に不具合の修正や互換性の向上などのために定期的にアップデートされています。アップデートを適用させることでバグが修正され、安定性が向上することもあります。
ファームウェアのアップデート
Windows 10などのOSを起動させる前に、BIOSと呼ばれる基本的なプログラムが動いています。非常に稀ではありますが、このBIOSをアップデートさせることでエラーを解決できる場合もあります。
ただしBIOSのアップデートは失敗するとパソコンが起動できなくなってしまう場合もあるので最善の注意が必要です。


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今回は、パソコンがフリーズする原因と対処法についてご紹介しました。